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ステンレスの種類と溶接工事を行う際の注意点

こんにちは!各種設備の設計・製作・調整・据え付けや、ステンレス溶接などの溶接工事、製缶工事などを手掛けております、株式会社颯工業です。
弊社は愛知県安城市を拠点に名古屋市などの各地で、金属加工のプロ集団として活動してまいりました。
溶接工事の依頼をお考えの方の中には、「ステンレスの溶接をしてほしい」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、ステンレスの種類と溶接工事を行う際の注意点についてご紹介いたします。

ステンレスの種類と注意点

材料が重なる様子

マルテンサイト系ステンレス

マルテンサイト系ステンレスは高い強度と耐摩耗性などの特徴を持っています。
また、急速に冷やすとかたくなりやすいという特徴もあります。
そのため、溶接後に急に冷やしてしまうと、溶接部分が割れてしまう可能性があるのです。
また、数日たってから割れが起きてしまう可能性もあるので注意が必要でしょう。
対策として、急激に冷やさず加熱を保持する、加工前に余熱をする、割れにくいフェライト系ステンレスを母材にするなどが挙げられます。

フェライト系ステンレス

磁性を持つフェライト系ステンレスは、マルテンサイト系ステンレスよりも成形加工性、耐食性、溶接性に優れています。
しかし、強度はステンレスの中でも低いです。
溶接の際の注意として、溶接部分が粗粒化してしまい、加工強度が下がってしまう可能性があることが挙げられるでしょう。
対策として、融点に近い温度に達する時間を短くする、粗粒化する部分を小さくする、溶接後は冷却時間を短くする、余熱温度は150度以上にしないなどが挙げられます。

オーステナイト系ステンレス

プレス成形や冷間加工に適したオーステナイト系ステンレスは、溶接性もよく、熱処理によって非常に高い硬度にすることも可能です。
しかし、溶接部分が高温割れしやすいという特徴もあります。
高温割れは、割れ方、割れる部分が一定しないため、さまざまな形で発生してしまいます。
高温割れを防ぐためには、急速冷却できるよう、低温で溶接できる方法や条件を設定しておく、溶接後1010~1120度で30分程度加熱し、金属構造を安定させたあとに急冷するなどが挙げられるでしょう。

ステンレス溶接のご依頼はぜひ弊社へ!

電卓とペン
ステンレス溶接が難しい理由は、今回ご紹介したように、ステンレスの種類によって適した溶接方法が違うためです。
弊社では、ステンレス溶接を手掛けております。
腕のあるスタッフが、納期を厳守しつつお客様のご要望通りの施工をお届けいたします。
また、架台製缶なども行っておりますので、各種ご依頼をお考えの際はぜひ弊社へお問い合わせください。

溶接工として活躍しませんか?

弊社では現在、溶接工を求人募集中です。
万全の研修カリキュラムをご用意しておりますので、未経験であっても一人前を目指せます。
また、頑張りをしっかりと評価し、給与に還元しております。
「溶接工事に挑戦したい」「これでの経験を生かして働きたい」などのご要望をお持ちの方は、ぜひご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。